2025年01月04日

AT THE BENCH

映画「AT THE BENCH」(アット・ザ・ベンチ)を香林坊のシネモンドで観てきました。

20250104 AT THE BENCH.jpg
2024年製作/86分/日本

映像監督・写真家の奥山由之が自主制作で手がけ、東京・二子玉川の川沿いにある古ぼけたベンチを舞台に、人々の何気ない日常を切り取ったオムニバス長編映画。

<公式サイトの監督コメントより引用>
変わり続ける東京という街の中で、変わらずに残したい ”とあるベンチ” を舞台に、四季折々、ある日のある人たちのちょっとした思い出の時間を紡ぎたい、という個人的な願いからスタートした自主制作映画です。

【キャスト】
第1編・第5編 広瀬すず、仲野太賀 (久々に再会した幼なじみ)
第2編 岸井ゆきの、岡山天音、荒川良々 (別れ話をするカップルと、割り込むおじさん)
第3編 今田美桜、森七菜 (ホームレスになった姉と、彼女を探しに来た妹)
第4編 草彅剛、吉岡里帆、神木隆之介ら (ベンチの撤去を計画する役所の職員たちなど)

ベンチにやってきた人たちの会話を遠目にながめながらコッソリ聞いているような気分になりました。
クスリと笑ったり、ほんわか温かい気持ちになったり。


お正月ひとつめに観る映画として、穏やかな空気感に満たされている作品で良かったな~


ランキング参加中。ポチッと応援してくれたら、うれしいです!
にほんブログ村 ライフスタイルブログ ポジティブな暮らしへ
にほんブログ村
金沢市ランキング
posted by いっこさん金沢暮らし at 16:05| Comment(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年11月03日

HAPPYEND

香林坊シネモンドで、「HAPPYEND」を観てきました。

  20241103 HAPPYEND.jpg

父親である坂本龍一のコンサートドキュメンタリー映画『Ryuichi Sakamoto | Opus』を演出・撮影した空音央の長編劇映画デビュー作。

2024年製作/113分/日本・アメリカ合作
脚本・監督:空音央(そら ねお)

<あらすじ(公式サイトから引用)>
ユウタとコウは幼馴染で大親友。いつもの仲間たちと音楽や悪ふざけに興じる日々を過ごしている。
高校卒業間近のある晩、こっそり忍び込んだ学校で2人はとんでもないいたずらを仕掛ける。
翌日いたずらを発見した校長は激昂し、学校に四六時中生徒を監視する AI システムを導入する騒ぎにまで発展。
この出来事をきっかけに、コウは、それまで蓄積していた、自身のアイデンティティと社会に対する違和感について深く考えるようになる。
その一方で、今までと変わらず仲間と楽しいことだけをしていたいユウタ。2人の関係は次第にぎくしゃくしはじめ...。


ともにオーディションで抜擢され、本作がスクリーンデビューとなる栗原颯人と日高由起刀が主人公ユウタとコウをそれぞれ演じ、個性を放っていました。

この映画を観ようと思ったきっかけは、教授(坂本龍一)の亡くなる直前の映像記録を撮影していたのが息子の空音央だと知り、上映館シネモンドでの予告編を見たときに、その映像と音楽が心に引っかかったので。

劇中に流れる音楽を聴いていると、環境音楽のようでもあり、ノイズ音のようでもあり、繊細なピアノ曲もあれば、壮大で迫力あるオーケストラが奏でる音楽もあり、まるで教授の音楽のようだなと感じました。
でも実際は、ニューヨーク(ブルックリン)を拠点に活動する映画音楽の作曲家、アーティストのリア・オユヤン・ルスリ(Lia Ouyang Rusli)によるもの。

教授が亡くなってから一年半あまりが経ちましたが、いまだに喪失感がなくなりません。
彼の息子や娘(坂本美雨)をメディアで見るたび、ついつい教授の面影を探してしまいます。


ランキング参加中。ポチッと応援してくれたら、うれしいです!
にほんブログ村 ライフスタイルブログ ポジティブな暮らしへ
にほんブログ村
ラベル:青春映画
posted by いっこさん金沢暮らし at 15:15| Comment(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年08月31日

幻の光

香林坊シネモンドで、「幻の光」を観てきました。

  20240831 幻の光.jpg

能登の雄大な自然を背景に、ひとりの女性の喪失と再生を描いたヒューマンドラマ。
独立系制作プロダクション「テレビマンユニオン」のドキュメンタリーディレクターとして活躍してきた是枝裕和の長編映画監督デビュー作。
本作が俳優デビューとなった江角マキコが主人公ゆみ子役を務め、第19回日本アカデミー賞で新人俳優賞を受賞。

1995年製作/110分/日本
原作:宮本輝の同名小説

<あらすじ(映画.comサイトから引用)>
12歳の時に祖母が失踪したゆり子は、祖母を引き止められなかったことをずっと悔いていた。
大人になり結婚し、息子の勇一を授かり、幸せに暮らしていたゆみ子だったが、ある日、動機がわからないまま夫の郁夫が突然自殺をしてしまう。
再び愛する者を引き止められなかったゆみ子は、悔恨の思いを胸に秘めながら、日本海に面する奥能登の小さな村に住む民雄と再婚する。
先妻に先立たれた民雄には友子という娘がいたが、勇一と友子も仲良くなり、ゆみ子は新しい家族と再び平穏な日々を過ごすが……。


元日に能登半島で起きた地震で大きな被害を受けた、本作の舞台でもある石川県輪島市を支援するため、デジタルリマスター版でリバイバル全国特別上映。

石川県在住でも奥能登に行く機会はほとんどなく、私も人生で数回程度です。
映画の中に出てくる外浦の荒々しい波と風に、奥能登の自然の厳しさを見ると同時に、地震により海岸線が隆起した風景を報道写真・映像で見るので、以前と変わってしまったんだなぁと実感してしまいました。


ランキング参加中。ポチッと応援してくれたら、うれしいです!
にほんブログ村 ライフスタイルブログ ポジティブな暮らしへ
にほんブログ村
posted by いっこさん金沢暮らし at 14:55| Comment(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年01月21日

ポトフ 美食家と料理人

香林坊シネモンドで、「ポトフ 美食家と料理人」を観てきました。

  20240121 ポトフ美食家と料理人.jpg

料理への情熱で結ばれた美食家と料理人の愛と人生を描いたヒューマンドラマ。

2023年製作/136分/フランス/字幕翻訳:古田由紀子
原題:La Passion de Dodin Bouffant (The Pot-au-Feu)
監督:Anh Hung Tran(トラン・アン・ユン)

19世紀末、フランス。森の中に佇む美しいシャトーに暮らす有名な美食家ドダン(ブノワ・マジメル)と天才料理人ウージェニー(ジュリエット・ビノシュ)。
〈食〉を追求し芸術にまで高めたドダンが閃いたメニューをウージェニーが完璧に再現する。
二人が生み出した極上の料理は人々を驚かせ、類まれなる才能への熱狂はヨーロッパ各国にまで広がっていた。
ある時、ユーラシア皇太子から晩餐会に招待されたドダンは、豪華なだけで論理もテーマもない大量の料理にうんざりする。〈食〉の真髄を示すべく、最もシンプルな料理〈ポトフ〉で皇太子をもてなすとウージェニーに打ち明けるドダン。
だが、そんな中、ウージェニーが倒れてしまう。ドダンは人生初の挑戦として、すべて自分の手で作る渾身の料理で、愛するウージェニーを元気づけようと決意するのだが ── 。


ミシュラン三つ星シェフのピエール・ガニェールが完全監修した料理が次々と現れ、美味しいフランス料理とワインを今すぐにでも食したくなりました。


ランキング参加中。ポチッと応援してくれたら、うれしいです!
にほんブログ村 ライフスタイルブログ ポジティブな暮らしへ
にほんブログ村
posted by いっこさん金沢暮らし at 15:30| Comment(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年01月19日

4Kデジタル完全修復版「夢二」

香林坊シネモンドで、鈴木清順監督生誕100年記念、4Kデジタル完全修復版「夢二」を観てきました。

  20240119 夢二1.jpg
「ツィゴイネルワイゼン」('80)、「陽炎座」('81)に続く鈴木清順監督「浪漫3部作」の完結編  

1991年製作/128分/日本
監督:鈴木清順

大正から昭和にかけて活躍した画家・竹久夢二の半生を幻想的に描き出す。

恋人の彦乃(宮崎萬純)と駆け落ちするため夢二(沢田研二)は金沢の湖畔へやってくるが、そこに彦乃は現れず、さらには静かで小さな村に突然の銃声が鳴り響く。
妻を寝取られた男・鬼松が、妻と妻を寝取った男を殺して山に逃げ込んだようなのだが……。

  20240119 夢二2.jpg
  宮崎萬純が夢二の描く目の大きな女性の雰囲気にピッタリ

  20240119 夢二3.jpg
  坂東玉三郎が初の本格的な「男役」で登場

金沢と縁のある竹久夢二と女たちを描いた作品ということで観ましたが、ゴダール映画を観ているような錯覚に陥るほど、摩訶不思議な雰囲気、退廃的な展開の作品でした。


ランキング参加中。ポチッと応援してくれたら、うれしいです!
にほんブログ村 ライフスタイルブログ ポジティブな暮らしへ
にほんブログ村
posted by いっこさん金沢暮らし at 19:10| Comment(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする