気に入った(なった)作品をいくつか記録します。(作品解説は、美術館HPから一部引用)
レベッカ・ホルン Rebecca HORN《炎に包まれた8つの髪束》1993

金属棒に取り付けられた8本のナイフはモーターで順番に波打つようなゆっくりした上下運動を繰り返し、その結果、ナイフが筆の毛を順番に突き刺していく。
リクリット・ティラヴァニ Rirkrit TIRAVANIJA

《第八章: まだ見ぬ欲望に回帰し、より遠くのものは旅をし、より近いものは(疑惑へと)戻り行く、そして、もう一度、彼は木の下で目覚める》という長い作品名(2013)
イギリスの小説家H・G・ウェルズの『タイム・マシン』をベースにして「時間旅行者」による八章から成る年代記という仕立て。
壁にダーウィンが進化論を示すために描いた「生命の樹」のプリントを、前のステンレス製台には3Dプリンタ製の「スポンジ・ボブ」らしきものが置かれている。
ラファエル・ロサノ=ヘメル Rafael LOZANO-HEMMER《パルス・ルーム》2006

グリップを15秒ほど握ると、心拍のリズムをセンサーが感知し、目の前の白熱電球の明滅のリズムへと変換される。
私の心拍リズムは天井に規則正しく配列された一番端の電球と連動し、次の人によって二番目に移動し、空間を覆う約300灯の電球に次々と移り異なる明滅のリズムで空間を灯す。
保良雄 YASURA Takeshi《cosmos》2024
生物の臓器をイメージして形作られたガラスの彫刻
天気を予報するストームグラス内の溶液は、樟脳、硝酸アンモニウム、塩化ナトリウム、エタノール、アンナプルナにて採取した氷河が溶けた水で構成されている。
ジュゼッペ・ペノーネ Giuseppe PENONE《伝播》1995-1997
床に並んでいるのは10枚のパラフィン板。その上をガラスの樹幹が奥へと長く延びる
ギムホンソック Gimhongsok《これはうさぎです》2005
横たわるうさぎの着ぐるみとテキストがセットになったインスタレーション作品
時給10ドル、1日7時間労働
壁のパネルには、「この着ぐるみに不法滞在の労働者が入り、美術館でパフォーマンスをしているということと、パフォーマンスに対して給料が支払われている」ということが書かれている。
(実際に着ぐるみに人が入っているとしたら、始業・終業の瞬間を見てみたいわ~)
【備忘メモ】
建物の老朽化と、2024年元日に発生した能登半島地震による被害の復旧のため、大規模な改修工事が必要になり、2027年5月から2028年3月をめどに休館するとのこと。
一年弱もの長期間、私の憩いスポットの一つが減ってしまうわ。。
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