明治から現代までの工芸作品を通して、変化し続ける工芸家たちの姿を見つめる展覧会。
一番の見どころは、展覧会タイトルにもなっている《十二の鷹》
1893年 重要文化財 東京国立近代美術館蔵
明治の名工で帝室技芸員に任命された鈴木長吉(1848‐1919)が制作の指揮をとり完成させた大作です。

水色の飾り布は近年復元されたそうです
工芸館が東京(北の丸公園)にあった時にも、一年前の金沢への移転記念展でも観ましたが、さすがに十二羽並ぶと圧巻です。
発表当時の姿で展示されるのは北陸地域では初めての機会とのこと

当時の最高の技に日本の伝統を加味した最新の「美術」として世界に提示しようと、明治26(1893)年にシカゴ万博で発表されました。
正面から見ても、横から見ても、後ろから見てもカッコイイ!
タイトルの後半、明治の工芸。
第1章 明治の工芸~時代を生き抜け!
明治の改元以降、廃藩置県、廃刀令、内閣制度の確立など、近代国家の礎となる政策が矢継ぎ早に打ち出されていくなか、武士の有力な後ろ盾を失った工芸家たちは生き残りの方法を模索。
変わらなければ生き残れない、そんな激動の時代を生き抜いた工芸家たちを紹介。

第3章 「熱量」のゆくえ~変わりゆく姿
明治から大正・昭和へと、世相の移り変わりとともに、工芸家たちの制作も変化。
前へ表へと向かっていた「熱量」は、表立ってそれとわかる装飾や大きさに代わって、内面に込めた作家の表現へと変わっていきます。

精巧そのもの。
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