
描き下ろし「薬草取―月影に紅く」
不治の病に冒された師尾崎紅葉の平癒を祈り、枕頭に捧げるために描かれた短篇「薬草取」に象徴されるように、〝大なる超自然力〟―〝観音力〟そして〝鬼神力〟を信じ、人智を超えた世界の存在を描き続けた鏡花。
幽玄、幻妖の世界を描いた日本の近世文学、近代文学をテーマとした作品の原画や、鏡花の遺品である南総里見八犬伝の箱などが展示されています。
「草迷宮」「夜叉ヶ池」「天守物語」を手がけ、現代の鏡花絵師と呼ばれる山本タカトさん。
一方で、大正から昭和初期にかけて活躍し、鏡花の「日本橋」の装幀を手がけ人気装幀家となった小村雪岱の展覧会が隣県の富山県水墨美術館で開催中。そちらも観てみようと思っています。
中庭の「雀のお宿」 鏡花の東京での住まいにあった雀用の餌台、能舞台を模している

小規模の金沢市立の施設。
観覧者にとってはありがたいことに来場者が少なく、静かにゆっくりと鑑賞できます。

雨に濡れるカエデの葉・花・実
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ラベル:絵画