イタリアの巨匠フェリーニ(1920~1993)の名前は聞いたことがありましたが、これまで作品を見たことがありませんでした。
この映画祭は、世界中の主要な美術館や映画館で開催されるフェデリコ・フェリーニ生誕100周年記念トリビュート“Federico Fellini 100”ツアーの一部です。(「道」以外のすべての作品はデジタル・リマスター版)
シネモンドでは一週間限定(11月7日~13日)上映で、私は2作品だけ観ることができました。
「甘い生活」(La Dolce Vita)
本作で一躍スターとなったマルチェロ・マストロヤンニが主人公の記者役
「フェリーニのアマルコルド」(Amarcord)
原題は「私は思い出す(A m'arcord)を意味するロマーニャ地方の方言から作られた造語
一番見たかった「道」は、上映時間と都合が合わず残念に思っていたところ、ちょうどテレビで放送があったので録画して自宅でゆっくり観ました。
「道」(La Strada)
主人公ジェルソミーナ(ジュリエッタ・マシーナ)がトランペットで奏でる、ニーノ・ロータ作曲の切ないメロディ(フィギュアスケートの高橋大輔選手がバンクーバー・オリンピックで使用した曲)が印象に残ります。
「道」を観た翌日、これも録画しておいた日本映画「日日是好日」を観ていたところ、なんと主人公の台詞でこの映画のことが語られていました。
世の中には、「すぐわかるもの」と、「すぐにはわからないもの」の二種類がある。
すぐわかるものは、一度通り過ぎればそれでいい。
けれど、すぐにわからないものは、フェリーニの『道』のように、何度か行ったり来たりするうちに、後になって少しずつじわじわとわかりだし、「別もの」に変わっていく。
最初に映画館で鑑賞したときは漠然と聞き流してしまっていたセリフのとおり、まさにフェリーニの「道」を観た直後では、より深くわかり「別もの」に変わっていました。
高橋大輔選手の大道芸人のコスチュームも、映画「道」に出てくるサーカス団との関連性だったのですね。
ようやく、いろんなものが"つながった"瞬間でした。
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ラベル:フェデリコ・フェリーニ
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