私の旅のテーマはいろいろありますが、その一つに世界遺産を訪れるというのがあります。
今回の京都でもその目的を達成することができました。
まずは京福電鉄で嵐山駅に到着。
七夕の笹飾り
駅を出て右に曲がり、生憎の雨の中ですが歩きます。
2分ほど歩いたところのバス停そばで左の脇道に入っていきます。
道なりに奥のほうに進んでいくと、竹林が見えてきました。
通常でしたら人の波になっているところでしょうが、雨のせいもあり人の姿がなく静寂を独り占めできました。
嵐山の名所、「竹林の小径」です。
12月に開催されるイベント「嵐山花灯路」では両側に灯りがともされ幻想的に
野宮神社から大河内山荘庭園まで約400mにわたって続きますが、私は最後までは行かず、小径の中ほどにある天龍寺北門参拝受付から境内に入りました。
紫陽花が見頃でした。
臨済宗の禅刹、天龍寺。
後醍醐天皇の菩提を弔うために、足利尊氏が夢窓疎石を開山として1339年に創建した寺。
「古都京都の文化財」のひとつとして1994年に世界文化遺産に登録されました。
小方丈(書院)の前にはナツハギや半夏生が咲いていました。
嵐山が霧でもやっています
国の史跡・特別名勝の第一号に指定された曹源池庭園。
正面の滝のあたりにちょうど一羽の鷺が舞い降りてきました。
大方丈のそばには桔梗や下野(シモツケ)の花も咲いていました。
大方丈の池に面した縁側から見える「雲龍図」の襖絵(物外道人の作)
大方丈に続く庫裏は本堂参拝受付になっています。
玄関正面にある大衝立の達磨図(赤)は前管長である平田精耕老師の筆によるもの。
小方丈の床の間にも同じ達磨図(黄)が見られ、現代のイラストみたいにポップです
境内ではクチナシ、蓮、芙蓉の花が咲き、藪椿の実がついていました。
法堂(はっとう)では、1997年に夢窓国師650年遠諱記念事業として加山又造により描かれた天井画「雲龍図」が特別公開中でした。
天井中央の直系9mの円相の中に描かれた、どこから見ても、観る人のほうを睨んでいるように見える「八方睨み」の龍です。
建物内部は写真撮影不可につきリーフレットの写真で
法堂そばの駐車場側から天龍寺の壁沿いの道を歩いていくと、宝厳院の反対側に何体もの石仏が並んでいる光景が現れました。
「嵐山羅漢」と呼び、宝厳院の呼び掛けで、日本各地の個人や企業がそれぞれ思いを石仏に託し奉納したものだそうです。
しっとりと雨に濡れる寺院というのも却って風情があっていいですね。
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2020年07月06日
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