
2019年、日本、日本語、136分
監督:坂上香
服役中の4人の若者の姿を2年にわたり迫ったドキュメンタリー。
<あらすじ>
官民協働による新しい刑務所であり、受刑者同士の対話をベースに犯罪の原因を探り、更生を促す「TC(Therapeutic Community=回復共同体)」というプログラムを導入している日本で唯一の刑務所でもある「島根あさひ社会復帰促進センター」
受刑者たちはプログラムを通じて、窃盗や詐欺、強盗傷人、傷害致死など、自身が犯してしまった罪はもちろんのこと、貧困、いじめ、虐待、差別といった幼い頃に経験した苦い記憶とも向き合わなければならない。
カメラは服役中の4人の若者を追い、彼らがTCを通じて新たな価値観や生き方を身につけていく姿が描かれる。
普通は私語や雑談が許されない刑務所の中で、受刑者同士のディスカッションや自由に所内を歩くことが許されている特別な施設。
入所中のコミュニケーションはもちろん、退所してからも毎年定期的に集って支援員も含めた交流を保つことで、弱くなりがちな更生の意思を再び高めることができる画期的なプログラム。
こういう施設、プログラムがもっと普及したら、自暴自棄になったり、心が折れそうになったりする受刑者を穏やかに、力強くサポートしてあげられるのではないでしょうか。
そして再犯を防止することにもつながるのでは。
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ラベル:ドキュメンタリー
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