(特別料金2100円のところ、ムビチケ料金1800円)
配役:
天守夫人富姫:坂東 玉三郎
姫川図書之助:市川 海老蔵
亀姫:中村 勘九郎
薄:上村 吉弥
小田原修理:市川 猿弥
舌長姥:市川 門之助
朱の盤坊:中村 獅童
近江之丞桃六:片岡 我當
上演月:2009年(平成21年)7月
上演劇場:歌舞伎座
上映時間:117分
<あらすじ(公式サイトから引用)>
白鷺城の最上階にある異界の主こと天守夫人の富姫が、侍女たちと語り合っているところへ、富姫を姉と慕う亀姫が現れ、宴を始めます。
その夜、鷹匠の姫川図書之助(ずしょのすけ)は、藩主播磨守の鷹を逃した罪で切腹するところ、鷹を追って天守閣最上階に向かえば命を救うと言われ、天守の様子を窺いにやってきます。
しかし富姫に二度と来るなと戒められて立ち去りますが、手燭の灯りを消してしまい、再び最上階へと戻り火を乞います。
すると富姫は最上階に来た証として、藩主秘蔵の兜を図書之助に与えますが、この兜から図書之助は賊と疑われ、追われるままに三度最上階へ戻ってきます。
いつしか図書之助に心奪われた富姫は、喜んで彼を匿いますが、異界の人々の象徴である獅子頭の目を追手に傷つけられ、二人は光を失ってしまいますが...。
泉鏡花の戯曲の中でも屈指の名作とされる作品。
美しい異界の人と、この世の人間との恋物語を描いたもの。
泉鏡花の幻想小説における文学性・美意識の高さに惚れ込み、その舞台化・映像化をライフワークとしている坂東玉三郎さん。
『天守物語』『海神別荘』『高野聖』の三作品はその最高峰と言われ、全作品の主演・演出を務めています。
歌舞伎と鏡花を見事に融合させた舞台を作り上げ、かつ映像美にこだわったシネマ歌舞伎として完成。
上映の冒頭、玉三郎が鏡花作品に対する想いなどを語る特別映像も紹介されます。
金沢市出身の明治の文豪、泉鏡花は今年、没後80年を迎えます。
金沢の泉鏡花記念館
このタイミングで、この地(生家跡は私が住んでいるところから徒歩数分)に暮らすことになったのも何かの縁。
今年は、鏡花作品を少しずつ読んでみることにしましょ。
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